三種の神器強奪事件、皇統は何処へ…


交替を美しく書けば、人は“破られた約”に目を向ける。
だが、あの和約は守るために在ったのではない。
血を止めるために在った。
その違いを書き違えれば史を誤り、
ついには―― 朝廷を傷つけるであろう。

秋原北胤監督 最後の長編映画『禁闕の変』
日野有光、大塔若宮を中心に描く皇統奪還の時代劇ファンタジー

禁闕の変 予告編

Youtube KaeruCafeDigitalCinemaCircus CH
監督秋原北胤、出演:剣幸、加藤夏希、小倉一郎、ベンガル、綾田俊樹

STORY

禁闕の変――その夜、歴史が揺らいだ。 禁闕とは皇居や皇居の門をさす言葉。1443年、後花園天王の皇居襲撃事件が起こった。この事件を「禁闕の変」という。しかし、この事件には未だ説明のつかない謎が残されていると監督はいう。幕府と北朝、そして南朝。その狭間で人々は何を守り、何を信じたのか。現在も歴史の片隅にひっそりと置かれ、私たちに問いかけている。秋原北胤監督最後の作品となる本作は、中世の日本史に造詣が深い監督が温めてきた意欲作である。

嘉吉の乱後、将軍なき都。幕府、北朝、そして南朝――
三つの正義が静かに軋みはじめる。両統迭立(てつりつ)の定めは破られ後花園天皇が立つとき、失意の中、北朝を去った公家・日野有光(剣 幸)は、子孫である日野資親(市川男寅)、日野光子(咲 良)を置き去り、“正しき歴史”を筆に託すため古寺へ隠居していた。その想いはやがて南朝の妖しき皇子大塔若宮(加藤夏希)と結びつき、金蔵主(高橋里央)・通蔵主(上野ゆか)のもとで、闇を動かすことに。一方、北朝ではある噂に翻弄されていた。二条持基(小倉蒼蛙)、万里小路時房(ベンガル)、近衛房嗣(綾田俊樹)らはその噂を探るべく服部保長(和泉元彌)を呼び寄せ確かめることに。